造り毛芯(さまざまな型、素材、ボリュームに合わせて作製)
毛芯地は獣毛(ヘアー)の持つ弾力性(ハリ)、復元力を生かして、素材を選びます。
【主な原料・ウール・キャメル・アルパカ・馬毛・ラスター・カシミヤ・グレーウール・カラクール・ゴード・etc】
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1.土台毛芯
ラペルの返りを美しくソフトに、表生地とのマッチングを良く仕上げる。
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2.胸増芯
胸のボリュームを出し、型崩れを防ぐ。
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3.フェルト
胸のソフト感を出す。
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4.肩芯
肩のラインを美しくする。肩の型崩れを防ぐ。
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5.スレキ
ボタンの強度を高める。ウエストより裾にかけて丸みを出す。
肩パット(さまざまな型、素材、厚み、大きさに応じて作製)
始めから型を起こし造り上げます。
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1.コンケープ用
精密に計算された自然なカーブを出し、肩のラインを美しくする。
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2.プレーンタイプ
肩にソフト感を出す。型崩れを防ぐ。(成型品ではない。上下の素材を考慮し、接着をせず縫われた品)
裄綿・垂れ綿(さまざまな型、素材、袖の見せ方に応じて作製)
始めから型を起こし造り上げます。
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1.ブーメラン型
袖付け側にイセミシンを入れた、丸み(高さ)を出しやすいタイプ。(袖付周りの脹らみを出した仕上がりに)
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2.ひょうたん型
フェルトに毛芯を縫い合わせたタイプ。(袖付周りがスッキリソフトな仕上がりに)
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3.ストレート型
生地で綿を包み、その上に毛芯を縫い合わせたタイプ。
(袖付周りにボリュームを出した仕上がりに)
(特にウール綿は、ハリを持たせ、型を維持する)
衿芯(素材に応じて硬さを決め、衿の形状を美しく保つ)
基本的に素材は亜麻100%を使用します。
- 中には麻と混紡糸(天然繊維)の商品があります。
カラークロス(バイヤス取りで上衿の裏に使用)
基本的にはウールのあまい織物を使用します。
- 衿芯と一緒に、イセ込が必要です。
- 色も各色あります。
スレキ(ポケット布)
基本的には綿100%を使用します。
- 色も各色あり、綾織と平織があります。表生地の色に合わせて使用します(時には色の遊びもします)。
- ノーマル(縮絨をしていない商品、洗い商品に対応)。
- 縮絨商品(伸縮防止)。
袖口芯(バイヤス取り)
基本的には天然繊維を使用します。
- ソフトなハリ感があり、袖口の丸みを保ちます。