付属品の役割

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付属品とは洋服の美しさを維持するために欠かせないパーツ

付属品へのこだわり

洋服を裏から支える付属品

洋服の美しいシルエットは付属品に支えられています

ファッションとして着用する洋服の価値は、シルエットの美しさに大きく左右されます。しかし洋服のシルエットは着るたびに変わってしまい、一定ではありません。この問題を解決してくれるのが、芯地などに代表される付属品です。
しっかりとした付属品を使用した洋服は、美しいシルエットを長く保つことができます。昔はそうした品質の高い洋服を、手入れしながら大切に着ていました。当時の人たちは使い捨てのように洋服が流通する現在よりも、賢くおしゃれを楽しんでいたのではないでしょうか。

洋服の品質を高める天然素材

外からは見えない付属品も、人間と調和する天然素材が一番

人間は太古の時代から、自然と調和しながら生きてきました。ですから外からは見えない付属品も、化学繊維より天然繊維を使った方が人間と調和するのです。
たとえば綿や麻などの植物繊維、ウールをはじめとする動物の獣毛類など、さまざまな特性を持つ天然繊維を組み合わせることで、洋服はシルエットを保つことができます。もちろん天然の繊維は吸湿性など、機能性の面も抜群です。化学繊維とは異なり、さまざまなメリットをもたらしてくれます。

表地の特性を阻害する接着芯地について
接着芯地を使った紳士服を手入れしても、あまり状態は良くなりません。

天然繊維の造り毛芯を使用した紳士服は、ブラシで埃をとり、蒸気をかけてプレスすることで、何度でも蘇ります。しかし接着芯地を使用した紳士服は、たとえ表地に天然繊維を使用していたとしても、シルエットや風合いが元に戻ることは少ないでしょう。なぜなら接着した芯地は、表地の特性を阻害してしまうからです。
また美しい紳士服を仕立てるには、ダーツ処理や芯据えなどを行うために、高い技術力と多大な時間を必要とします。つまり安価な紳士服は、そうした手間暇を省いているということです。紳士服を選ぶ際には、そのことをぜひ頭に入れておいてください。

紳士服業界の現状

品質がわかる人がいなくなると、世の中から「高級品」がなくなります

近ごろ紳士服を取り扱うお店では、接着芯地を使った量産品しか見かけなくなりました。今の時代、きちんとした付属品を使用した本物の紳士服を知る方は、ほとんどいらっしゃいません。
こうした状況が続けば、いずれは本物の紳士服が世の中から消えてしまいます。量販店の廉価品しか紳士服がないなんて、さみしいと思いませんか。
畠山商店では、皆様にぜひ本物の良さを知っていただきたいと考えております。

品質を見分ける方法について
「フロント部分の芯地は接着していますか?」と聞いてみてください。

紳士服の品質は、一目見ただけではわかりにくいものです。そこでもし「本物の紳士服を手に入れたい」とお考えの方は、「そのスーツのフロント部分の芯地は接着していますか?」と聞いてみてください。もし「いいえ、接着芯地は使用しておりません」と答えるようなら、その紳士服は間違いなく品質の高いものです。
当サイトをご覧になった方には、ぜひ本物の紳士服を着ていただきたいと考えております。良いものを必要とする方がいなくなれば、良いものをつくる職人も存在できません。
たかが洋服と考えず、ぜひ意識して品質のことを考えてみてください。